2007.10/19(Fri)

ヨハネス=フェルメール 

ヨハネス=フェルメール Johannes Vermeer 1632-1675

「真珠の耳飾の少女」で知られるフェルメールが26歳のときに描いた「牛乳を注ぐ女」が日本にやってきました。国立新美術館で開催しているオランダ風俗画展で見られます。
フェルメール・ブルーを肉眼で見てみたい方は是非行ってみてください。金よりも貴重と言われたラピスラズリのすごさを実感できる、かもしれません。

わたしはダリと同じくらいフェルメールも好きなのですが、ダリがフェルメールを絶賛していたことも、自らフェルメールを題材にした作品を描いていたことも、あとで知りました。活躍した時代も、作風もまったく違うけど、ふたりとも好きな画家だっただけに、こんなふうにつながっていることに驚きでした。

このオランダ風俗画展は12月17日まで開催中。


そういえば、この国立新美術館は先日亡くなった黒川紀章氏設計でしたね。
わたしは晴れた日に訪ねたので、硝子張りの建物が空に映えてきれいでした。中のレストラン、ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼはさすがに人でいっぱいで入れず、サロン・ド・テ ロンドのほうでガトーショコラを食べました。(でもやっぱりいつかは行ってみたい。ミシュラン三つ星を獲得してるポール・ボキューズのお店。)

2007-10-19_17-14.jpg


image0041.jpg
EDIT  |  17:40 |  好きな人  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

2007.09/12(Wed)

Back To The Basic 

ピアノ曲を聴きたい日が続きました。

この作品は音の流れに無理がなくて、静かだけれど強くて前向き。最初に聴いたときはドビュッシーみたいだと思った。aquaは坂本の作品の中で、もっともシンプルな曲のひとつと言われ、シンプルゆえにココロにまっすぐ響いてきます。好きな人も多いはず。素直に受け止めたい旋律です。do bacteria sleep? は口琴を、prelude、sonnataはプリペアド・ピアノを使用し、uetaxは水中音を使っていて飽きません。ひとりで聴くならintermezzo、distant echoが心地よいです。例えば、眠るのがもったいない夜に流すのもいいかも。
派手さはなく、曲のタイトルどおり、坂本龍一の「原点回帰」の作品集だと言われています。

BTTB.jpg

坂本龍一「BTTB」 ワーナーミュージック・ジャパン 1999

いちおうこちらも。energy flow、put your hands up、鉄道員の3曲。あまりにも有名でしばらくは聴かないと思います。

ウラBTTB

坂本龍一「ウラBTTB」ワーナーミュージック・ジャパン 1999
EDIT  |  08:12 |  好きな本  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

2007.09/12(Wed)

秘密の共有 

読まずにとっておいた本。

この本に収録されている「十三番目の傷」「ひたひたと」は連作で、本来はこれにあと3話の短編が加わって、完結となるはずの作品です。野沢尚の最後の作品となりました。
5人の男女が秘密を語り合う目的で集まり、ひとりずつ独白していく形式の小説で、「十三番目の傷」は身体に傷のある外科医の女性との付き合いを語る男の話。「ひたひたと」は少女時代のトラウマと今の生活を打ち明ける女性の話。どちらも女性の内に秘めた悪意というか邪悪がキーとなっています。
池上冬樹の解説によると、野沢本人が『魔笛』を書いた際に「元々僕にとっては女性はエイリアンであり、理解できない存在」であると語り、今度は「より身近な悪女。読者が、こんな女性とだけは知り合いたくない、としみじみと思うような物語にしたい」と言っていたそうです。わたしとしては、どちらの女性も悪女というには少し芯の強さが際だっているようにも思えるけれど、でも止められない狂気の流れのようなものは感じられました。登場人物に同化するというよりは、ミステリーとしてその結末の衝撃と恐怖と官能を味わうのがいいと思います。

同時に収録されている「群生」は執筆直前の詳細プロットのみの掲載です。直前まで書こうとしていたこの小説は「罪と罰をめぐる物語」です。

ひたひたと

野沢尚『ひたひたと』講談社 2007.5
EDIT  |  05:59 |  好きな本  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

2007.08/29(Wed)

ハッピーバースデイ本 

自分の誕生日のお祝いに購入しました。

2007-08-29_03-09.jpg

アンデルセン 絵・清川あさみ 訳・金原瑞人 写真・鈴木理策『人魚姫』リトルモア2007.7


アンデルセン
の人魚姫のお話は、ちっちゃいころから大好きで何度も読んでいて、たいせつにしています。今回のこの本は、金原瑞人の新訳ということもあるし、大人向け絵本としてことばが選ばれている(のだと思う)ので、人魚姫のイメージが変わります。個人的にはきれいなことばが立て続けに並んでしまっていて、全体がぼんやりしてしまっている気もします。(透明さとか繊細さって、ここぞというときのことばの配し方で決まるんじゃないかと思っているほうなので……。)けど、この文章の流れがたまらないという人のほうが多いとは思います。

それより、清川あさみのアートが素晴らしい。布(たぶんシルク)にビーズや糸で刺繍された人魚姫のシーン。美しさと神秘の表現にこんな方法もあったのですね。絵はすべて断ち落としでページいっぱいまで掲載されているので、本の中に閉じこもらず、人魚姫の世界がどこまでも広がっていくような感じがします。

フルカラーで28点の絵。104ページで厚さ2センチ。ぜいたくな絵本です。
余談ですが、清川あさみってとってもきれいな容姿の持ち主なんですよね。作品同様、名前同様、清らか。
EDIT  |  03:41 |  好きな本  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

2007.07/13(Fri)

「好き×好き」本 

あの『うめめ』(リトルモア 2006)の梅佳代さんと『新明解国語辞典』がいっしょになった本が出ました。『うめ版 新明解国語辞典×梅佳代』(三省堂 2007)。
梅佳代さんは今年、木村伊兵衛写真賞を本城直季さんと並んで受賞した女性カメラマンで、もはや売れっ子。日常風景をユニークな切り取る絵がくすっと笑えて好きです。(ちなみに過去、木村伊兵衛写真賞受賞しゃには、岩合光昭、三好和義、星野道夫、都築響一、蜷川実花、川内倫子などそうそうたる名前があがります。)
この『うめ版…』は、右ページに新明解国語辞典の見出し語と語釈が、左ページにその見出し語にあった梅佳代さんの写真が掲載されています。右ページだけ読んでいっても、読み物としておもしろいし、左ページだけでも、立派な写真集。だから両方あわせたら、やっぱり楽しく読める。「思いのたけ」「生一本」「パッション」「路傍の人」あたり、お気に入りです。
ところで、この本、ちょっとした仕掛けがあって、どこかに「愛」が隠されています。見つかりますか?

20070715001018.jpg

うめ版 新明解国語辞典×梅佳代 三省堂 2007.7

20070715001028.jpg

うめめ リトルモア 2006.9
EDIT  |  00:00 |  好きな本  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

2007.06/17(Sun)

「文庫本のかたちのフリーペーパー」 

ゲドを読む。TALES FROM EARTH SEAの無料配布がはじまりました。DVD「ゲド戦記」のプロモーションのようですが、フリーペーパーとは思えないほどの贅沢なつくりになっていて、企画規模の大きさに圧倒されたかんじ。スタジオジブリと岩波書店が編集協力とのことだけど、仕掛け人はだれなんでしょうね。

無料なのに110万部制作。総ページ数208。ランダムな書店で手渡しで入手。糸井重里プロデュース。装幀は佐藤可士和。表紙は5色(黄・黒・ピンク・水色・赤)。フリーじゃなくて商品になるんじゃないかとも思える要素がいっぱい。

内容もすごい。
中沢新一による「『ゲド戦記』の愉しみ方」解説をはじめ、宮崎駿、河合隼雄、清水真砂子、上橋菜穂子、中村うさぎ、佐藤忠男が寄稿している。最後には「ゲド戦記」監督の宮崎吾朗と河合隼雄の対談。

わたしは黄色の表紙のを持っているのだけど、ほかの4色も欲しくなる。中身は同じなのに揃えたくなる。どこに何色が置いてあるかとかはあまり公表されてないようだけど、わざとそうすることによってゲームみたいな、宝探しみたいな気持ちで、ゲド戦記ファンは足を使って探し求めるようにし向けられているのかもしれない。人がネットとかそういう仮想空間だけでやりとりするのではなくて、現実の書店に足を運ぶしかけ。このへんよく考えられているなぁと勝手に感心してしまいました。(ちなみに黒表紙本は入手困難のレアものとの噂あり、です。)

WEBサイトもしっかり充実しています。




EDIT  |  14:44 |  好きな本  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

2007.04/01(Sun)

グレゴリー=コルベール Gregory Colbert 

ashes and snow。世界を巡回している作品展です。

人間と動物は調和しながら生きている。
すべての動物が共有している言葉と詩的な感覚を探る過程を通じて、私は、人間が動物と調和しながら生きていた時には存在したはずの共通の基礎を再発見したい
」(上記webサイトより引用)

写真作品をみたとたんに涙が出てしまう。圧倒的な世界観に吸い込まれました。

グレゴリー=コルベールはカナダ出身のアーティストで、もともとはドキュメンタリー映画制作を手がけていたそうです。
今回は、人間と動物とがすべて自然という枠組みに包み込まれてしまうような、境界のない写真・映像作品を創作しています。

森アーツセンターギャラリーにて、ノマディック美術館での公開に先立ってanimai totemsが開催されました。

ノマディック美術館での開催は、6月24日まで。

EDIT  |  10:31 |  好きな人  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
PREV  | BLOGTOP |  NEXT